ビーチの安全について

令和7年9月25日

安全なビーチを選択する

オーストラリアにはきれいなビーチがありますが、日本では見慣れない旗や標識があります。安全に心がけて楽しい一日を過ごしましょう。
  • 外国人観光客の中で、日本人観光客は4番目に水難・海難事故に遭っていることが、調査報告で報告されています。
  • オーストラリアの陽射しは強烈です。日焼け止めの規格を確認し、少なくとも二時間ごと*¹に日焼け止めを塗るようにして、十分な水分補給を心がけてください。
  • アルコール摂取は必ず控えるようにしてください(日本と違い、オーストラリアの海では法的に禁止している場所もあります。例えば、メルボルン近郊のSt. Kildaビーチでは、夏には法的に取り締まりをしています)。明確な思考能力や適正な判断力が損なわれるだけでなく、法的に禁止されている海では罰金を科されることがあります。アルコールは反応時間を遅くし、水中でトラブルに巻き込まれる可能性を高めます。
     
  app  ビーチセーフアプリ(Beachsafe)をダウンロードすると、ビーチの危険度を10段階評価で表示しています。その日にライフセーバーによる監視があるか等の情報が表示され、どのビーチに行くか調べる際に、有益な情報が確認できます。

安全に関する標識


主な旗の種類
 
赤と黄色の旗 
                       Red/Yellow
 
安全な遊泳エリアです。このエリアは監視員・救助員が巡回しています。 必ずこの旗のあるエリア内で遊泳してください。
ライフセーバーが巡回していても、赤と黄色の旗が立っていない場合は、波が荒く危険な状態が多く、遊泳禁止を意味していることがよくあります。
 
赤の旗

Red
 
波や水の流れが非常に危険なため、赤旗が立っている場所には入ってはいけません。
赤白の旗


 
緊急避難
すぐに水から上がってください。この旗が上がる時は、サイレンも鳴り、泳いでいる人に危険性があることを知らせます。監視員・救助員が大規模な救助活動を行わなければならない場合や、サメなどの危険な海洋生物が発見された場合などに、この警告が発せられます。
 
黒白の旗


 
サーフボードエリア
サーフィンなどを楽しむ方のためのエリアを表示しています。赤と黄色の旗の区域は遊泳のみなので、サーフィンをする方は赤と黄色の旗の区域には入らないようにしてください。

主な警告標識

 
危険な水の流れ(離岸流など)

Ripcurrent            
 
Rip Current(離岸流)と呼ばれる、岸から沖に向かう速い流れが発生しています。

2024/2025の調査報告によると、オーストラリアの海難事故の37%は、離岸流によって起きた事故であることがわかっています。速い流れの場合、1秒に2~2.5mの速さ(オリンピック競泳選手よりも速いスピード)で流れることも確認されており、一瞬で沖に流されてしまうので、気を付けなければなりません。

離岸流についての詳しい説明は、以下のSurf Life Saving Australia のビデオを参照してください。https://www.youtube.com/watch?v=ZZd2kfFxFY4


 
身体を刺す生物(クラゲなど)

bluebottle
水中に体を刺す、危険な生物がいます。左の標識は、「Bluebottle (カツオノエボシ)」ですが、年間で1~3万人の方が被害に遭っています。海岸に打ちあげられているものでも毒が残っていることがあるため、絶対に触らないようにしてください。
高波                                            wave
 
波が大きく危険な場合や、負傷事故につながる巨大な波が発生しています。

規制標識(赤丸に斜線、黒イラスト)

罰則が科せられることがあります。
 
遊泳禁止 

noswim
 
遊泳は禁止です。

*¹ Cancer Council:https://www.cancer.org.au/cancer-information/causes-and-prevention/sun-safety/about-sunscreen/sunscreen-faqs
出典:Beach Safety Hub, Surf Life Saving NSW
監修:Dr Masaki Shibata, Monash University, 
Japanese Studies, School of Languages, Literatures, Cultures, Linguistics