賃貸契約およびCOVID-19パンデミックに便乗した詐欺被害の増加
当館ではこれまで多くの賃貸契約をめぐる詐欺被害報告を受けています。また豪州当局は、2020年の詐欺被害額について過去最高となる8億5100万ドル以上の被害額と44万件以上の被害報告があったと発表しています。
COVID-19関連の詐欺被害も増加しており、お金を払えば早くワクチン接種が出来るといった詐欺や、インターネットの利用者を狙うネット詐欺の手口も巧妙になっています。一旦送金を行なってしまうと、詐欺と気づき被害届けをしても取り戻すのは困難です。被害に遭わないよう、少しでも不審を感じる送金については、一旦家族、知人に相談する、すぐに送金に応じず、折り返し連絡先を聞く、同様の詐欺被害がないか、インターネットで確認するか警察に電話などで問い合わせする、など対策をとり被害に遭わないよう十分気を付けてください。また以下の被害報告も併せてご参考ください。
(1)メルボルン市内のアパートメント入居者募集の広告を見つけ、家主より鍵を送るとの言葉を信用し、相場より安い値段だったので物件を内見せず、前家賃とボンドを振り込んだ。
(2)政府職員を名乗る者から携帯電話に連絡があり、「あなたの銀行口座情報を含む様々な個人情報が漏れている。安全のためにあなたの口座のお金を一時的に州が管理する口座に移す必要がある」と言われ指定された口座に送金した。
(3)戦場ジャーナリストを名乗る外国人とSNSで知り合いになり、金塊を現金化するため一時的に手数料の支払いを立て替えて欲しいと依頼され送金した。
(4)「以前にebayで買い物した支払いがされておらず、あなたのコンピュータがハッキング被害に遭っているのでコンピュータを調査する。」と電話があった。IT用語を駆使されパニックに陥っているところを言葉巧みに誘導され、通話による遠隔操作で、仮想通貨売買のアカウントを自身の銀行口座で開設され、数千ドル引き落としされた。
※その他、以下のウェブサイトにおいて、最新の詐欺手口の紹介や被害届けを受け付けていますので、ご参考にしていただければ幸いです。
●スキャム・ウォッチ
https://www.scamwatch.gov.au/
●国際的詐欺被害に関する注意喚起(外務省海外安全ホームページ)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2018C065.html
●オーストラリア・サイバー・セキュリティ・センター(被害届け)
https://www.cyber.gov.au/
●IDCARE
https://www.idcare.org/
●ACCC
https://www.scamwatch.gov.au/news-alerts/scammers-capitalise-on-pandemic-as-australians-lose-record-851-million-to-scams