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海外安全対策情報

平成30年8月8日

海外安全対策情報
(平成年30年4~6月)

1 社会・治安情勢
 治安は概ね良好。


2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)ビクトリア州
 ビクトリア州警察の最新の犯罪統計(2017年4月~2018年3月)によると、2011年 から増加していた人口十万人あたりの犯罪件数は、2017年に入り、9.5%減少となった。 一方、盗難・侵入及び窃盗などの犯罪件数は引き続き高く、注意が必要。

<主な犯罪種別の内訳>
強盗           45,147件(前年度比15.5%減)
盗難          164,642件(同12.9%減)
薬物使用・所有      4,126件(同14.1%減)

(2)南オーストラリア州
 暴行・傷害、強盗・恐喝・脅迫及び住居侵入の件数は対前年比では減少しているものの引き続き犯罪件数は多い。わずかではあるが、窃盗の発生件数は前年度から増加しているため,注意が必要。

<主な犯罪種別の内訳>
暴行・傷害       17,237件(前期比0.3%増)  
強盗・恐喝・脅迫     541件(同7%減)
住居侵入        12,171件(同12%減)
窃盗          44,631件(同2%増)

(3)タスマニア州
 比較的犯罪発生率は低いものの空き巣については犯罪件数が増加しているため注意が必要。また観光地では車上荒らしなどの被害も報告されているため、車を駐車する際は荷物を置いたままにしない、持ち運べない荷物はトランクに入れて外部の目に触れないようにする等の注意が必要。

<主な犯罪種別の内訳>
強盗            82件(前期比6%減)
空き巣         1,197件(同15%増)
自動車類盗難      1,245件(同3%減)

(4)邦人被害事案
 メルボルン周辺では、置き引きや窃盗による被害が引き続き多数報告された他、ワーキングホリデー中の邦人を狙った詐欺も多く報告されている。また、インターネットやメールを使って個人情報を聞き出したり現金を騙し取る事案が多発しており、注意が必要。

(5)邦人以外の被害事案

 特異事件の認知はない。

4 テロ・爆弾事件発生状況
 豪州政府の国家テロ警戒システムでは、5段階中、現在は上から3番目の「起こりそうである(probable)」に設定されており、以前と変更はないものの、2月にイスラム過激組織と関係を有すると思われるものによる傷害事件が発生し、テロ関連容疑で逮捕されたこともあり、海外安全情報及び報道等から、最新の治安情勢や関連情報の入手に努める等従来以上に注意が必要である。特にテロの標的となりやすい場所(政府・軍・警察関係施設・公共交通機関、スポーツ施設、観光施設、デパート及び市場等)を訪れる際には、不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れたり、警察官の指示に落ち着いて従うなど、安全確保に十分注意を払う必要がある。
 なお、メルボルン市街(CDB)では、緊急時放送システムが試験運用中であり、テロ事件等の発生時には、同放送を通じて適切な行動を指示されるので、万一の場合には同指示に従って行動することで被害にあうリスクを減らすことが期待できる。

5 誘拐・脅迫事件発生状況
 特異な事件は認知していない。


6 在留邦人,日本企業の安全に関わる諸問題
 一般的に対日感情は良好。現在までのところ、日本企業の安全に対する脅威となり得る問題は認められていない。