海外安全対策情報
平成３０年４月１０日
海外安全対策情報
（平成年３０年１～３月）
１ 社会・治安情勢
治安は概ね良好。
２ 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
（１）ビクトリア州
ビクトリア州警察の最新の犯罪統計（2017年1月～2017年12月）によると、2010年から増加していた人口十万人あたりの犯罪件数は、2017年に入り、9.6％減少となった。一方、盗難・侵入については引き続き犯罪件数が増加傾向にあり130，923件と多く、ビクトリア州人口に対し４７人に一人が盗難に遭っている確率となる。
＜主な犯罪種別の内訳＞
拉致 408件（前期比12.1％増）
放火 2,191件（同15.3％増）
盗難/侵入 44,062件（同15.3%増）
盗難 130,923件（同1.7％増）
（２）南オーストラリア州
暴行・傷害、住居侵入及び窃盗の件数は対前年比では減少しているものの引き続き犯罪件数は多く、特に窃盗に関しては、南オーストリア州人口に対し３９人に一人が被害に遭っている確率となる。夜間の一人歩き等は注意が必要。
＜主な犯罪種別の内訳＞
暴行・傷害 16,939件（前期比3％減）
強盗・恐喝・脅迫 521件（同14％減）
住居侵入 12,196件（同14％減）
窃盗 43,179件（同3％減）
（３）タスマニア州
比較的犯罪発生率は低いものの犯罪件数は多少増加している。観光地での車上荒らしなどの被害が報告されているため、車を駐車する際は荷物を置いたままにしない、持ち運べない荷物はトランクに入れて外部の目に触れないようにする等の注意が必要。
＜主な犯罪種別の内訳＞
強盗 88件（前期比5.2％増）
空き巣 1,267件（同0.7％増）
自動車類盗難 1,494件（同2.9％増）
（４）邦人被害事案
メルボルン周辺では、置き引きや窃盗による被害が引き続き多数報告された他、ワーキングホリデー中の邦人を狙った詐欺も多く報告されている。また、インターネットやメールを使って個人情報を聞き出したり現金を騙し取る事案が多発しており、注意が必要。
（５）邦人以外の被害事案
特異事件の認知はない。
４ テロ・爆弾事件発生状況
豪州政府の国家テロ警戒システムでは、５段階中、現在は上から３番目の「起こりそうである（probable）」に設定されており、以前と変更はないものの、2月イスラム過激組織の関係を有すると思われるものによる傷害事件が発生し、テロ関連容疑で逮捕されたこともあり、従来以上に安全に注意し、海外安全情報及び報道等により、最新の治安情勢等の関連情報の入手に努めるとともに、改めて危機管理意識を持つよう努め、特にテロの標的となりやすい場所（政府・軍・警察関係施設・公共交通機関、スポーツ施設、観光施設、デパート及び市場等）を訪れる際には、不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れたり、警察官の指示に落ち着いて従うなど、安全確保に十分注意を払う必要がある。
５ 誘拐・脅迫事件発生状況
特異な事件は認知していない。
６ 在留邦人，日本企業の安全に関わる諸問題
一般的に対日感情は良好。現在までのところ、日本企業の安全に対する脅威となり得る問題は認められていない。