自動車盗について
総領事館からのお知らせ(12月)
平成24年12月11日
自動車盗について
2011年度のNational Motor Vehicle Theft Reduction Councilの統計資料によれば,豪州全体で自動車・オートバイ盗の発生件数が5.4%増加し,次のような特徴があるそうです。防犯の参考になさって下さい。
特徴1 使用目的で盗まれることが多い。
乗り回したり,他の犯罪に使う目的で盗まれている傾向(約76%)が強く見られ,このような目的で盗まれた車の約80%が一週間以内に発見されています。一方,オートバイについては,被害から1年以内に戻ってきた割合(回復率)は40%のみで,転売などの利益を目的として盗まれていると見られています。
特徴2 型式が古い車が多く狙われている。
乗り回すために盗まれることが多いことも反映して,型式が比較的古い車が狙われている傾向があります。被害に遭った車の55%が,豪州でイモビライザー(盗難防止システム)が義務化された2001年よりも前に製造された車種でした。(昨年度豪州国内での被害件数ワースト3位までの車種は,いずれも2001年より以前の型式)ただし,今後は買換えなどによりイモビライザー未搭載車の割合が相対的に増加することにともない,この傾向が変化することもあり得ると思われます。
特徴3 若年層による犯行が多い。
被害車両全体の約75%が若者により盗まれていると推定されています。11月にはメルボルンで若者達が乗った盗難車が路肩の木に衝突する死亡事故が起き,大きく報じられました。被害は,金曜日と土曜日に比較的多く,また夕方以降に集中しています。衝動的な犯行の被害に遭わないよう,夜間は,特に人通りがある明るい場所に駐車するようにして下さい。
特徴4 約半数の車両が,住宅から盗まれている。
自宅や車庫でも,鍵を抜いて,ドアロックをして下さい。また,スペアキーを車の下などに付けておかない等の防犯の基本を確実に守って下さい。
住宅の次に多いのが路上から盗まれるケースで,全体の約30%を占めます。
その他
ビクトリア州ではオートバイ盗の被害が急増しています。(前年対比+32.6%)南オーストラリア州のアデレードは自動車盗の発生率が高く,人口比で見た車両盗難率が,豪州国内でワースト3位になっています。ハンドルを固定するタイプの補助錠を活用するなどして,十分に注意して下さい。