テロ事件に関する予防法と対処法 / 強盗被害に対する注意 / 盗難被害(スリ)に対する注意
総領事館からのお知らせ(8月号)
平成21年8月10日
在メルボルン総領事館
1.テロ事件に関する予防法と対処法
7月、インドネシアの首都ジャカルタにおいて、2つのホテルで自爆テロが発生し9名の犠牲者及び50名以上の負傷者がでました。また、8月4日にはメルボルンにおいて、豪州内の軍関係施設における自爆テロを企てたとして、ビクトリア州警察等によって大規模な一斉捜索が行われ、容疑者が逮捕されています。
テロ事件の発生を予測することは困難ですが、テロ事件の発生場所、時間帯などの傾向を知ることにより、巻き込まれる可能性を下げることができます。また、巻き込まれても、対応の仕方によっては被害を最小限度に抑えることができます。
テロ事件に対する予防策及び対処法として、以下のことを参考にしてください。
(1) 予防策
- 危ない国・場所・時間帯を避ける
「外務省海外安全ホームページ(http://www.anzen.mofa.go.jp)」で渡航先の最新情勢を確認しましょう。 - 用心を怠らない、目立たない
- 不審者・不審物に注意を払う
- 万が一に備える(日程を家族等に伝える)
(2) 対処法
- 爆発音・銃声を聞いたら伏せる。
机など丈夫な場所の下にもぐり込む。遮蔽物に身を隠す。 - 事件現場近くに居合わせたら
現場に近寄らない(時間差のある爆弾も多い)。
周りに注意しつつ事件現場から避難する。 - 建物等の下敷きになったら
体力の温存に心掛ける。有害物質を吸い込まない。パイプなどを叩き居場所を伝える。
(3) 注意を要する場所
- 軍関連施設・宗教施設
-
公共交通機関
国・地域の治安事情に合わせて交通手段を選ぶ。 -
ホテル等宿泊施設
十分な安全対策を採っているところを選ぶ。ホテルの入り口、フロントなど、不特定多数の人が簡単に立ち入ることができる場所に長く留まらないようにする。 -
市場・繁華街・観光スポット
多数の人が集まる場所はできるだけ避ける。ガラスを多く使用した建造物の周辺は通行しない。夜間、特に深夜の外出は控える。
2.強盗被害に対する注意
7月、メルボルン郊外の路上で、邦人男性が男に胸ぐらをつかまれ、現金を要求されるという強盗未遂事件が発生しました。被害当時の詳しい状況は以下のとおりです。
被害者は、深夜の午前0時30分ころ、コーフィールドのGlenhuntly Rd.でトラムを降り脇道に入ったところ、前から歩いてきた1人の若い白人男性にすれ違いざまに胸ぐらをつかまれ、現金を要求されました。被害者はとっさにつかまれている手を振り払って逃げたことから、現金等を奪われることはなく、怪我もありませんでした。
住み慣れた、また、危険だと言われていない地域でも夜間は様子が一変します。このような被害に遭わないために以下のことを参考にして下さい。
- 帰宅が遅くならないように心掛ける。
- 帰宅が遅くなる場合は、誰かに車で迎えにきてもらう。
- 男性でも夜間の一人歩きは避ける。
- 夜間は暗い道を避け、遠回りでも街灯等のある明るい道を選び、できるだけ車や人通りの多い道を通る。
- 街頭では常に周囲の様子に注意を払う。
3.盗難(すり)被害に対する注意
7月、メルボルン市内のクイーンビクトリア・マーケットで、邦人女性がバックの中に入れていた財布等を盗まれるという盗難事件が発生しました。被害当時の詳しい状況は以下のとおりです。
被害者は、クイーンビクトリア・マーケットで、バックを肩から提げ、両手に買い物袋を持って買い物中、何者かにバックの中に入れていた現金、クレジットカードや運転免許証等の入った財布を盗まれました。
カード類はすぐに使用停止手続きをとられたため、現金を引き出されるなどの被害はなかったそうですが、このような被害に遭わないために以下のことを参考にして下さい。
- バックのふたは必ず締め、開けたままの状態で持ち歩かない。
- 混雑する場所では、バックは抱え、財布は手で押さえる。
- バックを肩から提げる場合は、背中に回さず体の前や横で持つ。
- 買い物や会話中でも常に貴重品には気を付ける。
- 常に周囲の様子に注意を払う。