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豪州におけるテロ概要

総領事館からのお知らせ(4月号)

平成21年4月20日
在メルボルン総領事館

1.概況

2.誘拐事件の発生状況

 オーストラリアでは誘拐事件の発生は少なく、2008年には外国人を標的とする身代金目的誘拐事件の発生は報告されていません。

3.日本人・日本権益に対する脅威

 現在までのところ、日本人・日本権益を標的としたテロや誘拐等の脅威は特に認められません。
 しかしながら、オーストラリアはアル・カーイダを始めとするイスラム国際テロ組織がオーストラリアへのテロ攻撃の可能性を示唆していることに加え、国内のイスラム過激派によるテロ計画の存在も明らかになったことを考慮すると、不測の事態が発生する可能性は否定できず、大勢の人が集まる場所では警戒する、周囲の状況に注意を払うなど安全確保に十分留意する必要があります。
 また、オーストラリアでは環境問題への関心が高く、環境保護団体が活発な活動を展開している中、2008年も引き続き、環境保護団体が、南極海において日本の調査捕鯨船団に対し、執拗な妨害活動を展開しました。反捕鯨団体などの抗議活動がテロにまでエスカレートする可能性は低いとみられますが、抗議活動の現場には近づかない、会社などに抗議団体が訪れ抗議活動を受けた場合は冷静に対応するとともに警察に通報するなど十分な注意が必要です。また、捕鯨活動に関する報道に触発された者による嫌がらせなども懸念されます。

(注記)
 「テロ」については国際的に確立された定義は存在していませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要し、又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等をいうものとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、社団法人海外邦人安全協会が、外務省から提供された2008年12月末現在の情報等に基づき、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考資料として編集したものであり、外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。