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スリに注意 / 家族や友人と定期的な連絡を

総領事館からのお知らせ(11月号)

平成20年11月7日

在メルボルン総領事館

1. スリに注意

 メルボルン在住の邦人の方からスリ被害の情報が寄せられました。被害状況は、以下のとおりです。

 被害に遭われた方は女性で、友達が日本からメルボルンに遊びに来た際に、シティの店に立ち寄ったときのことです。店内で女性は顔見知りの店員と話しが盛り上がり、女性が持っている財布の話題になり、店員に財布を見せるために肩掛け式のハンドバッグから財布を取り出しました。女性は、被害後に自分の行動を振り返り、ハンドバッグから財布を不用意に取り出したのは油断していたと語っていました。
 店内には、女性とその友達の他に40歳前後の女の二人組の客がいました。一人は太っており、もう一人は痩せていました。
 被害者の女性は、財布をハンドバッグにしまい、店員と話を続けていました。そのとき、被害者の女性のすぐ脇に、太った女が何気なしにやって来ました。そして、女の二人組は店を出て行きました。その後、被害者の女性は急にハンドバッグが軽くなった様な気がして中を確認したら財布がなくなっており、盗まれたことに気が付きました。被害者の女性は、直ぐに店を出て二人組みを探したのですが見当たりませんでした。
 被害後、女性と店員とで状況を思い起こしたところ、痩せた女が楯になり店員や被害者の女性の視界を遮り、太った女が財布を盗んだものと思われます。
 被害者の女性と店員は、財布を盗まれたことに全く気が付かず、神業のようであったとのことで、手口から女の二人組は常習のスリと思われます。また、被害者の方の話では、友達の面倒に気を取られたり、店員と話し込んでいたことから注意が散漫となり狙われたのではないかとのことです。また、店には防犯カメラは設置してありませんでした。

 最近、繁華街でのスリ被害の発生が散見されます。鞄などの置引き被害の他に、スリにも充分注意して下さい。今回のケースのように、ハンドバッグを身に付けていても財布を盗まれてしまう場合があります。スリ犯人は、泥棒のプロです。油断をしていると、気が付かないうちに財布を盗まれてしまいます。
 また、財布を盗まれた場合、直ぐに二次的な被害の防止として、クレジット・カードの使用停止、バンク・カードの取引停止、被害品にメディケア・カードなどの重要なカード類が在中されていた場合は関係機関に盗難の連絡をして下さい。そのためには、各種カードの連絡先やカード番号を控えておくことが大切です。多くの方は運転免許証を財布に入れていると思いますので、免許番号を控えておくと再交付の手続きがスムーズになります。警察への届出は、それからでも遅くはありません。まずは、二次的な被害の防止対策を行って下さい。

2. 家族や友人と定期的な連絡を

 年末・年始を控え、日本から当館に対し、

  「娘と連絡が取れない。心配しているが、どこにいるか分からない。」
  「ワーキング・ホリデーでオーストラリアに行ったのだが、メルボルンにいたときに連絡が有ったきり1ヶ月間連絡がなく、事件や事故に巻き込まれたのではないかと思い心配だ。」

等、オーストラリアに滞在中の家族や友人の安否に関する問い合わせが度々寄せられます。特にワーキング・ホリデーで滞在している方に関する安否の照会が多いようです。

 ワーキング・ホリデーや留学などで長期滞在されている方は、定期的に家族の方等に、ご自分の消息を伝えることをお勧めします。ご自分が思っている以上に家族の方等は、心配しています。また、家族の方等が、緊急に連絡を取らなければならない事態も考えられることから、滞在先、連絡先電話番号、今後の予定等を家族の方等へ定期的に連絡するようにして下さい。
 日本の旅券法では、外国に住所又は居所を定めて3カ月以上滞在する日本人は、その住所又は居所を管轄する日本の大使館又は総領事館(在外公館)に在留届を提出することを義務付けています。総領事館では、「在留届」をもとに在留邦人の安全確認や緊急連絡などの支援活動を行っていることから、在留届の提出をお願いします。(在留届はインターネットhttp://www.ezairyu.mofa.go.jp等でも受け付けています。詳しくは当館領事部へお問合せ下さい。)