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置き引き・女性を狙った強盗に注意

総領事館からのお知らせ(8月号)

平成20年07月15日

在メルボルン総領事館

1. 置引きに注意

 パスポートの発給手続きで当館を訪れる邦人の方の中で、紛失・盗難により発給手続きをされる方も少なくありません。盗難の中では、鞄等を盗まれてその中にパスポートを入れていたケースが多いようです。
 空港に到着して記念写真を撮っている間に荷物を盗まれた例や、空港内のカフェで時間を聞かれて対応していた隙に鞄を盗まれた例などその状況は様々です。また、ズボンの後ろポケットにパスポートを入れていて抜き取られたり、いつの間にか背負っていたディバッグを開けられて貴重品を盗まれた事例もあります。
 そこで、次の様な点を参考にして下さい。

2. 女性を狙った強盗に注意

 安全情報6月号で、メルボルン市内において邦人女性に対する強盗などの被害が増えていることをお知らせしましたが、6月中にも帰宅途中の邦人女性が襲われ、財布とデジタルカメラを奪われる被害が発生しています。

 被害に遭ったのは、25歳の邦人女性で、時間は深夜零時半ころ、South Kensington駅近くのKensington Roadでした。
 被害者は、一人で最終電車に乗りSouth Kensington駅で下車し自宅に向かう途中に、20歳代前半と思われる2人組みの女に襲われたものです。この2人組みの女は、被害者と同じ電車に乗り同じ駅で降り、その後、被害者の後をつけてきました。被害者は、2人組みが女であったことから、油断していたとのことでした。
 被害者は、2人組みに「今、何時だ。」と聞かれて時間を教えてあげた後、再び自宅に向かって歩いていたら、突然、背後から2人組みのうちの1人に髪の毛を引っ張られ、持っていたショルダーバッグを奪われそうになりました。被害者はショルダーバッグを取られまいとして抵抗し相手ともみ合いになり、2人とも路上に倒れショルダーバッグの口が開き、中身が路上に散乱してしまいました。2人組みは路上に散乱した被害者の財布とデジタルカメラを拾い上げ、その場から走って逃げました。財布とデジタルカメラを取られたものの、被害者にケガがなかったのは不幸中の幸いでした。

 今回のケースも、深夜、女性が1人で帰宅途中、電車から降りた直後に駅周辺で被害に遭っています。これまでの被害で共通する点は、(1)深夜の時間帯、(2)女性の一人歩きと言う点です。繰り返しになりますが、被害を防ぐために次の点を参考にして下さい。

 被害者の邦人女性は、「深夜の女性の一人歩きは危ないのは知っていましたが、まさか自分が被害に遭うとは思いませんでした。」と話していました。