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夜間における一人歩きの女性を狙った強盗に注意 / ホーチミン(ベトナム)での「いかさま賭博」被害の多発

総領事館からのお知らせ(6月号)

平成20年05月8日

在メルボルン総領事館

1 夜間における一人歩きの女性を狙った強盗に注意 〜 メルボルン

 これまでに何度か邦人が強盗に襲われた事案についてお知らせしていますが、最近、メルボルン市内において、邦人女性が強盗あるいは強盗に発展するおそれのある事案の被害者となるケースの情報が寄せられています。何れも、夜間、邦人女性が一人で帰宅する途中に襲われており、夜間の女性の一人歩きは十分に注意してください。

  《ケース1》
 2月下旬の金曜日の深夜、20歳代の邦人女性が、アルバイトを終え帰宅途中、スペンサー・ストリートとキング・ストリートの間の通りを歩いていたところ、後ろから男に羽交い絞めにされ、現金、デジタル・カメラ、パスポート、クレジット・カードなどが入ったバッグを奪い取られた。幸い怪我はなかった。

  《ケース2》
 4月下旬の土曜日、午後9時半頃、20歳代の邦人女性が、メルボルン北西部、コバーグ・ノースのバットマン駅で下車して徒歩で自宅に帰る途中、駅から500メートル位歩いたところで、顔をハンカチーフで覆ったアジア系の二人組みの男が自分の後を付けて来ることに気付いた。女性は、早歩きで二人組みから遠ざかろうとしたが、二人組みも速度を速めて付いて来た。女性は恐怖を感じたものの、付近には誰もおらず助けを求めることも出来なかった。
 二人組みが女性の後方2メートル位まで迫ったところで、女性は恐怖にたまりかねて持っていた傘を振り回し二人組みを追い払おうとしたが、二人組みは執拗に女性の後を付いて来た。女性は身の危険を感じ、最後の手段として持っていたハンドバッグを放り投げて、その場から逃げた。
  二人組みは、女性に声をかけたり、直接危害を加えることは無かったが、女性が投げだしたハンドバッグを拾い上げ、路地に消えた。
 ハンドバッグの中には、現金、携帯電話、デジタル・カメラ、パスポートなどが入っていた。

 ケース1は、大切な物が入ったバッグを奪い取られたものの、被害者の方に怪我がなかったことが何よりでした。ケース2は、被害者の方が、ハンドバッグを投げだしてその場を切り抜けたことは、適切な判断であったと言えるでしょう。他の国で発生した事件の例で、書類鞄を奪われまいとして、犯人に抵抗し命を落としたケースもあります。この様な場合、まずは自分自身の身の安全を第一に考えることがポイントです。

 また、このような被害を事前に防ぐ対策として、次の事項を参考にしてください。

2 ホーチミン(ベトナム)での「いかさま賭博」被害の多発

 ホーチミにおいて、邦人を狙った巧妙な「いかさま賭博」による被害が多発しています。旅行や出張、帰国の際の観光などでベトナムに立ち寄られる際は、被害に遭わないように注意してください。
 いかさま賭博の被害例としては、マレーシア出身等と称する男女が英語や片言の日本語で話し掛けてきて、親しくなったところで「日本のことについて教えてほしい。」などと言われ、アパートに連れて行かれ被害に遭ったなどです。 
 「見知らぬ人物からの誘いには安易に応じない。」「特に英語や日本語で話し掛けてくる人物には警戒する。」「公認された場所以外では賭博をしない。」などの点に注意してください。