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英国によるテロ脅威度の引き上げ・白昼強盗に注意

総領事館からのお知らせ(7月号)

平成19年7月9日

在メルボルン総領事館

1 英国におけるテロ脅威度の引き上げ

 6月30日午後(現地時間)、英国スコットランドのグラスゴー空港の施設に車両が突入し、炎上する事件が発生しました。地元警察は同事件を6月29日ロンドン中心部において爆発物を積んだ車両が発見された事件との関連も含め、テロ事件として捜査しています。これら一連の事件等により英国内務省は、一時、テロ脅威度を上から2番目の「severe(深刻)」から最高度の「critical(危機)」に引き上げるなどしてテロへの警戒を強化しました。(その後、英国政府は、7月4日、テロ脅威度を「severe」に戻しました。)

 英国ではこれまでも、2005年7月7日にロンドンで地下鉄及びバスを標的とした爆弾テロ事件が発生し、多数の死傷者を出したほか、同月21日には地下鉄を標的とした爆弾テロ未遂事件が、また2006年8月には、航空機に対する爆弾テロを企てた容疑者が逮捕され、ロンドン・ヒースロー空港が一時閉鎖される事件が発生するなど、テロ事件やテロ未遂事件が相次いで発生しています。

 つきましては、英国に渡航・滞在を予定されている方は、テロ事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう、関係当局の指示に従って行動しつつ、最新の関連情報の入手に努めてください。特に、テロの標的となる可能性がある場所にはできる限り近づかない、空港や大勢の人が集まる場所では警戒する、周囲の状況に特段の注意を払うなど、安全確保に十分注意を払ってください。さらに、テロ事件や不測の事態が発生した場合の対応策を再点検し、状況に応じて適切な安全対策を講じられるよう心掛けてください。

 また、今回の英国での事件に関連し、7月2日、豪州クィーンズランド州でインド人医師が警察に逮捕されました。豪州政府は、差し迫ったテロの脅威はないとし、テロ警戒レベル(Alert Level)は、(1)Low、(2)Medium、(3)High、(4)Extremeの4段階のうち、これまでと同様(2)Medium(テロ攻撃が、発生する可能性がある。)(7月6日現在)の警戒レベルでありますが、引き続きテロへの警戒は必要であるとしています。

【テロ事件等に関する問い合わせ先】

2 白昼強盗に注意(アデレード)

南オーストラリア州の治安状況に関し、アデレード及びその周辺地域において、昼間時間帯に路上強盗、自動車盗、車上荒し、ひったくり、郵便局強盗、ボトル・ショップへの押し込み強盗等金銭目的の凶悪犯罪が頻発しています。昼間であっても注意を必要とする状況です。また、車から離れる際の施錠はもちろん、車の乗り降りの際は、付近に不審な者がいないか等、自動車盗に充分警戒をして下さい。 

3 気象状況に関する情報

 6月、7月にかけて各地で水害や強風などの自然災害に見舞われました。気象情報に関しては、次のウェーブサイトを参考にすると良いでしょう。豪州全土の気象情報、各種警報・注意報等の発令状況を確認することができます。

 ・環境遺産省気象局(Bureau of Meteorology)