不審者に注意・就労におけるトラブル
総領事館からのお知らせ(7月号)
平成19年6月15日
在メルボルン総領事館
1 不審者に注意
メルボルン周辺において、不審者による女子児童に対する声かけ事案や誘拐と思われる事件が発生しています。
ビクトリア州警察クライム・ストッパーズ及び地元新聞の報道によると、
○ 5月中旬頃、メルボルン近郊のMalvernのプライマリー・スクールで、午前中の休み時間と昼休みの2回にわたり、男が児童に対し学校の敷地外の路上からキャンディーやおもちゃを見せて近くに引き寄せ連れ去ろうとした事案で、その中の女子児童一人が男に手首を掴まれ、連れ去られそうになったものです。男は、ブルーかグレーの乗用車に乗ったアジア系の男で、年齢50歳から60歳位、身長160cm位、中肉であったとのことです。
○ 5月中旬頃の午前9時20分頃、メルボルン近郊のHeidelberg Heightsで、13歳の女子と16・17歳位の女子が連れ立って歩いていたところ、黒色の乗用車が近づき、車から20歳代後半、褐色の肌、身長180cm位、中肉の男が現れ、二人の女子に近づき、16・17歳位の女子の髪の毛を掴み、13歳の女子を押し倒そうとしました。13歳の女子は、何とか逃げ出して無事でしたが、16・17歳位の女子は、13歳の女子の話しでは、車の方へ引きずられていったとのことです。その後、16・17歳位の女子がどうなったかは不明で、警察ではこの女子と男について、情報を求めています。
子供、特に女子に理由もなく近づいてくる人物、用もないのに話しかけてくる人物などは要注意です。また、声かけ事案や誘拐などは、殆どが車両を使用したもので、付近に普段見ない車両が長時間駐車している、同じ場所を往復しているなどの不審な車両も注意を要します。子供に対しては、防犯ベルやホイッスルなど、もしものときに周囲に危険を知らせるグッズを持たせるのもこの種事案の防止対策の一つです。
2 就労におけるトラブル
当領事館で受理する相談として多いのが、シェアに関すること、就労に関することがあげられます。 これまでに具体的な就労に関する相談として、次のようなケースがありましたので参考にして下さい。
- ○ 日本人経営者の日本食レストランで働いていたが、差別的な処遇や言動でその店を辞めてしまった。働いた日数分の給料を支払ってくれない。
- ○ ワーキング・ホリディ・ビザを延長するつもりで、一生懸命働いたが、雇い主がビザの延長に必要な書類の作成に応じてくれない。
- ○ 日本でインターネットのインターンシップの広告を見て応募し、前金として4000ドルを払い込んだ。広告では、業務研修、英語研修などが記載されていたが、実際、働いてみると、給料は歩合制など求人広告の内容と大分違っていた。
等の相談が寄せられています。
労働条件、賃金などでトラブルとなった際、当事者同士の話し合いで決着できないケースでは、公的な相談機関を利用すると良いでしょう。
公的な相談機関としては、次のような機関があります。
- ○ Legal Aid(ビクトリア州)
メルボルン 03−9269−0234/1800−677−402 - ○ Job Watch(ビクトリア州)
03−9662−1933/1800−331−617 - ○ Victorian Civil And Administrative Tribunal(VCAT) (ビクトリア州)
03−9628−9700