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痴漢・置き引きに対する注意

総領事館からのお知らせ(6月号)

平成19年5月29日

在メルボルン総領事館

1  痴漢に注意

 4月中旬、タスマニア州ロンセストンにおいて、日本人の女子留学生が痴漢の被害に遭ったとの連絡を受けています。

 連絡によると、午後5時頃、通っている大学の構内を流れる川に架かっている橋を徒歩で渡っていたとき、男がすれ違い様に女子留学生の体に触ったことから、振り返ると男も振り返って下半身を露出し、女子留学生に近づいてきました。女子留学生は、急いで携帯電話を取り出し警察に通報しようとしましたが、男はそれを無視して詰め寄り、女子留学生の体に触ってきました。女子留学生は、男の手首を強く噛み、男が怯んだ隙に逃げ出し、それと同時に自転車に乗った通行人が近づいてきたことから、男はその場を逃げ去りました。

 犯人の男は、20歳代前半の白人男性で、身長が180cm以上で帽子をかぶっていたとのことです。  その後、被害者の女子留学生は、警察に通報し、現在、警察でも犯人を捜査していますが、未だ捕まっていません。  今回は、女子留学生が抵抗したため大事に至りませんでしたが、事によると重大な被害を受けたかも知れないケースです。

 痴漢、性的被害に遭わないためのポイントとして、次のようなことが挙げられます。

 不幸にして、被害に遭った場合は、直ちに警察に通報し被害を届ける。この種の被害は、被害を受けたショックで警察への届出が遅れるケースがあります。時間が経過することにより、被害の証拠が消滅し、犯人を捕まえることができなくなるケースが散見されます。被害に遭ったら、ためらわずに直ちにその場で警察に通報しましょう。

2 置き引きに注意

 これまでに置き引き被害について度々注意を呼びかけていますが、被害が跡を絶ちません。

 最近の被害として、

 メルボルン市内のスワンストン通り沿いの喫茶店で飲食していた際、鞄を椅子の脇の床に置いていたところ、背後から鞄ごと盗まれた。中にはパスポート、ID、財布などの大切なものが入っていた。

などの被害例が報告されています。

 この他にも、レストランやコーヒーショップで飲食をする際に、鞄を横の椅子に置いたら数秒で盗まれたというケースや、飛行機の座席の下に鞄を置いたらいつの間にか盗まれていたケースなども報告されています。 「ほんの少しの間だから。」とか「直ぐそばに置いてあるから。」などの油断は禁物です。

特に飲食店や空港、イベント会場など不特定多数の人が出入りする場所では、

などの盗難防止を心掛けて下さい。