自動車強盗に対する注意他
総領事館からのお知らせ(3月号)
平成19年2月16日
在メルボルン総領事館
1.自動車強盗に対する注意
メルボルン市街地での自動車強盗の被害について、領事館に情報が寄せられています。
週末の夜11時半ころ、車で Cityに出かけ、Little Collins St.(King St.と Willam St.の間)に車を駐車し、友人を助手席に残して車から離れていた間に、体格の良い二人組みの白人男性が来て、助手席で待っていた友人に対し「車から出ろ。」と強要し、友人を殴り、車の外に出したうえ、車を奪い取るという自動車強盗被害の事案です。
車は、翌日、 Docklands地内で発見されましたが、バックミラーがもぎ取られ、フロントガラスはひびが入り、タイヤにはナイフが突き刺してあり、さらにカーステレオが盗まれた状態で発見されました。また、ダッシュボードの中には、ガソリンを浸み込ませた紙が入っていたとのことです。
友人は、殴られたものの大事には至りませんでした。しかし、重症を負わされる可能性が充分に考えられる事案です。この種の被害では、盗まれた車が燃やされるケースも多くあるとのことです。
深夜に限らず車から離れる場合は、盗難防止のために必ずロックをしましょう。駐車する場所も、路上駐車は避け監視員のいる駐車場を利用する、暗い夜道や人通りの少ない場所は避ける、できるだけ人目につきやすい場所を選ぶ、車内には例え貴重品が入っていなくてもバックなどを外から目につく場所に置かない等の対策を取って下さい。
また、最近、数人のグループでターゲットにした人物を取り囲み、金品を奪う路上強盗も発生している様です。自動車強盗や路上強盗に遭遇したら、相手が武器を隠し持っている可能性も充分にあります。彼我の力の差などを判断し、自分自身の生命・身体の安全を最優先に考え、抵抗しないことが大切です。
2. わいせつ目的のシェアに注意
わいせつ行為を目的とした日本人女性とのシェアについて、再三にわたり、注意を呼びかけておりますが、わいせつ行為を受けたとの新たな情報が寄せられています。メルボルンでは、わいせつ行為を目的に日本人女性とのシェアを募集する男性が、複数いるようです。シェアを申し込む場合は、次の点に注意して下さい。
- シェア先に男性一人しかいない場合は、例え相手に「すぐに別の女性が入居する。」などと言われても信用しない。シェア先が男性一人の場合は、どの様な状況でもその場で断り入居しない。
- 相手の服装や身なり、職業、入居先の建物の清潔感に惑わされない。
- 広告が女性名であったのに、実際には男性とシェアすることが分かった場合は、即断る。
- シェア相手の行動、言動に少しでも不審点を感じた場合は、シェアを中止する。
- 初対面で、やたら体に触れてくる場合は要注意。
- また、シェアの相手が男性・女性を問わず、シェアを決める前には条件をしっかりと確認し、契約書を作成するなど後日のトラブル防止に心掛けて下さい。
シェアの条件、退出時のボンドの返還などに関するトラブルの相談が多く寄せられています。
3.オーストラリアへの入国に際しての注意
メルボルン空港での入国審査で、日本人がオーストラリアへの入国を拒否された事案がありました。
このケースでは、観光ビザで入国しようとしたのですが、滞在期間に比べて所持金が僅少であったこと、宿泊予定先がなかったこと、オーストラリア国内で頼る知人などがいなかったこと、帰りの航空券の予約がなされていなかったことなどの状況から、入国管理局が入国後、就労の恐れがあると判断し入国を拒否したものです。
観光目的で入国される方が、オーストラリア国内で就労することは、勿論できません。資格外活動となります。
オーストラリアに入国される方は、入国の目的に合ったビザをきちんと取得し入国して下さい。不法に就労している場合は、身柄を拘束され国外退去処分、強制送還の対象となります。また、ビザの期限が切れているのに滞在していれば不法滞在となります。ビザを延長する場合も条件等をしっかりと確認し、確実に移民局で手続きを行って下さい。